CD発売についてあまりにも突然のことで、皆さんもびっくりしたことと思います。
事前に情報を流さなかったこともあり、今度の製作について、ご報告したいと思います。
CD製作については、結構前から考えてはいました。あれやこれや考えてはいましたが、2016年を迎え、気持ちはまとまりました。前作「夜は2人のために」から11年が過ぎてしまいましたから、いくら何でも「もう待てない!」という心境だったかもしれません。
新年早々、キングレコード時代にプロデュース、ディレクションをお願いした、ご尊敬申し上げる(と言ったらご本人が笑ってしまうかも!)新井健司さんにご相談しました。今も現役で、業界の重鎮として、カンツォーネについても大変に詳しい方である事は皆様ご承知のとおり。私の歌についても、ずっと聞いてくださっておりましたし、総監修をお願いするのは新井さん以外考えられませんでした。
相談をしてから、紆余曲折ありました。日本録音、ナポリ録音?内容は?まあ様々です。
6月上旬に新井さんがヨーロッパに行く用事があって、色々な方とお会いするので、それを待って決めようと言うことになりました。
2000年にアルバム「あなたに」をプロデュースしてくれたトニー・ラブリオーラは丁度その時にサンレモのアリストン劇場でミュージカル「IL PRIMO PAPA」初演準備のために来ていて、新井さんが滞在していたカンヌまで来てくれたそうです。
最初のアルバムから16年、新井さんはトニーとの絆を繋いでいたのですね。
まあ、色々あるんですが、結果的にトニー・ラブリオーラにプロデュースをお願いすることになりました。
一方、巨匠ジーノ・メスコリさんもお元気で、新曲の提供も出来るという情報を、お嬢さんからいただきました。お嬢さんといっても元EMI音楽出版の部長さんで、イタリアの音楽出版界のトップ・クラスにいる方なんですが.....ピーノ・ダニエレの担当だったこともあって、「Quanno Chiove」の日本語詩の承諾をお願いしたことがあります。(その節はありがとうございました!と申し上げます!)
ジーノ・メスコリさんは今更説明するまでもないんですけれど、「アモーレ・スクーザミ」のヒットがアメリカにも及び、世界的に知られるようになった作曲家です。
日本では、ジルダ・ジュリアーニの作曲で知られ、サンレモ入賞曲「待ちわびて」世界歌謡祭グランプリ受賞曲でシャンソンの歌い手さんがレパートリーにしている「パリは不思議(愛の流れの中に)」など、おなじみですね。
アルバム「あなたに」でも、タイトル曲「あなたに」はメスコリさんからいただいた曲です。
(続く)